ディスクシステム資料



◆パッケージ版と書き換え版とでゲーム内容に違いがあるソフト



ディスクシステムのソフトのほとんどは 店頭のパッケージとディスクライターでの書き換えとの両方で販売されていましたが、
どちらもゲーム内容は同じです。 (バグの修正等の細かい変更点が存在するソフトはいくらかありますがゲームそのものは同一)

ただし以下の4タイトルに関してはゲーム内容そのものに少し差が設けられていました

 ・ウルトラマン 怪獣帝国の逆襲
 ・SDガンダムワールド ガチャポン戦士 スクランブルウォーズ
 ・勇士の紋章 ディープダンジョン (ディープダンジョンII)
 ・谷川浩司の将棋指南II 名人への道/新版 詰め将棋・次の一手



■ウルトラマン 怪獣帝国の逆襲
BAN-ULM / BAN-UL1

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パッケージ版と書換版の違いは音楽です。以下の2曲が変更されています。
・タイトル画面(&エンディング)の曲
・ウルトラマン戦闘曲

どちらの曲もパッケージ版はテレビ版のウルトラマンの曲を簡略化したBGMが使われています。
書換版ではこれらの曲が新たに作られたゲームオリジナルの曲に差し替えられています。
…でもなぜか、ステージ開始時のファンファーレは原曲のまま。
変更するつもりで忘れてたとか?

BGMが変更されている理由は版権曲の使用期限が終了したから…かと思いきや、 書き換え版が登場した後もパッケージ版が製造されていた (※) ため、どうも違うようです。
いま使用期限が終了したのではなく、将来終了した後のことを考えてのことでしょうか。
(※パッケージ版ディスクカードを解析したところ、4月に製造されているものがありました。 書き換え版の発売は3月)

BGMの違いを聴く(Youtube)


中古屋等でこのソフトを探す場合、取扱説明書かタイトルシール(ディスクカードのラベル)で比較してください。

右の写真の上側は取扱説明書の表紙です。 違いは青丸と赤丸で囲った箇所。

青丸は型式が記載されています。
 パッケージ:BAN-ULM
 書き換え版:BAN-UL1
赤丸は著作権表示の有無。パッケージ版にのみ記載あり。
 (社)日本音楽著作権協会 (ビデオ)
 許諾第61788









■SDガンダムワールド ガチャポン戦士 Scramble Wars
BAN-SGW / BAN-SG1

パッケージ販売版と書き換え販売版との違いは内容はマップ(ステージ)の形。
マップ数は全部で10。そのうち書き換え版は半分が変更されています。
No. 0, 1, 5, 7, 9。
(右の図の赤字で点滅している部分が変更されたマップ)

このほかオートバトルの裏技も追加されています。
起動後のNowLoading画面が表示された後、タイトル画面が表示されるまで十字キーの各方向を押しているとバトル操作がオートになる。 オートの強さは、左マクベ、右バスク、下ハマーン、上シャア。


ところで、書き換え版を中古屋などで探す際に気に留めていただきたいのが 『マップコレクション』というソフトの存在。
時々勘違いされるのですが、今回取り上げている書き換え版とは別のソフトです。

ややこしい原因としては『マップコレクション』も 書き換え専用のソフトとして発売されていることでしょうか。


マップコレクションは2年くらい後に発売されているためか、マップ以外に多数の改良が加えられています。
  • マップが総入れ替えになった。
  • 初期配置のユニットが弱めになった。ユニットのコスト合計は1800PC以内。
  • 1ターンに動かせるユニット数が3→6に増えた。
  • CPUターンの思考が速くなり、待ち時間が短くなった。
  • CPUの行動も賢くなった。特定条件で2体以上を同じポイントに向かわせたり。
  • カーソルの移動速度アップ。
  • バトルで引き分けになったとき、HPが少ない側は敵方向へ飛ばされる (前作までは味方側)。
  • (裏技)オープニングデモが終わる直前あたりから2周目が始まるまで、A・B・セレクト ボタンを押しっぱなしにしていると、 オープニングがガチャポン2の宣伝メッセージになる。
  • (裏技)前作書き換え版(SG1)から継続された裏技。 起動後のNowLoading画面が表示された後、タイトル画面が表示されるまで十字キーの各方向を押しているとバトル操作がオートになる。 オートの強さは、左マクベ、右バスク、下ハマーン、上シャア。


見分け方はディスクカードのタイトルシール。型式番号が異なります。
右側にマップコレクションの写真も掲載しましたので参考にしてみてください。
 パッケージ版
 書き換え版
 マップコレクション


BAN-SGW
BAN-SG1
BAN-SG2、『マップコレクション』の文字



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■勇士の紋章 ディープダンジョン
SQF-YSM

ディープダンジョンの2作目。
パッケージがかなり大きいのが印象的です。
なんとスーパーファミコンのパッケージと同じくらいの大きさ。


パッケージ版と書き換え版との違いは、最下層である地下4階の地形です。
右の図のように、まるっきり形が異なります。
MAPはとりあえずエクセルで制作

ちなみに地下3階もMAPが違うという説も一部あるようですが、どちらも同じです。
違いがあるのは地下4階のみ。



しかしこちらのソフト、どちらかを狙って探そうと思ったらかなり大変です。
なにせ、上で紹介したウルトラマンやSDガンダムと違い、
ディスクカードのタイトルシールは、書き換え版もパッケージ版も同じ。

書き換え版の可能性が高そうな事例を一応挙げます。もちろん確実ではないので参考程度に。
 ・青いディスクカードである。パッケージ版は黄色ディスクなので、青なら書き換え版確定(※1)。
 ・シールが重ね張りされている。
 ・シールが斜めに貼られていたり、枠(窪み)から はみ出していたりする(※2)。
 ・シールがそもそも貼られていない(※2)。
    ※1…ただしコピーツールでパッケージ版が複製された場合はこの限りにあらず。
    ※2…はがれたシールを貼り直しただけ、またははがれてしまってそのまま、という可能性も無くはないのであしからず。


また、書き換え版はカードケース用の台紙(インデックスカード)が存在しませんが、 中古店などで探す場合、これを判断材料にするのは危険です。
パッケージ版だとしてもインデックスカードが無くなっていたり、 逆に書き換え版に店側で余ったインデックスカードをくっつけて 販売したりする場合もあるでしょう。

ついでに。 このソフト、書き換え版専用の説明書は存在していないと私は思っています。 書き換え時にはパッケージ版の説明書にシールをくっつけて配布していたようです。 これは同社の同じ巨大タイプの説明書を採用している『アップルタウン物語』『ハオ君の不思議な旅』でも 同じくパッケージ版と同じ説明書にシールをくっつけて配布していたことを確認しています。
ただし例外的に、同社の『磁界少年メットマグ』では パッケージ版の説明書は巨大ですが書き換え版は他の一般ソフト同様の通常サイズの冊子でした。
なお書き換え説明書が無い上記の各ソフトもディスクシステム末期の頃は、 パッケージ版の説明書を裁断し紙1枚の上に並べただけの白黒コピーの説明書が配布されていました。
このお手軽コピーの説明書はありとあらゆるソフトで存在しています。
任天堂側で説明書の在庫を切らしたとき、このお手軽説明書が対応策として作られたようです。 なのでこのタイプなら存在しているかもしれません。
というわけで、説明書で区別を付けることも難しいです。困った。


結局のところ、パッケージ版・書き換え版の明確な区別の方法はないため、
片っ端から買い漁るしかないと思います。
書き換え版を探しているならシールの貼り方だけはチェックしてみるといいかも。

とりあえず中古で8枚買ってみたところ、書き換え版は3枚でした。

画像クリックで詳細を表示。
(※Windows7の場合は、右クリックの「対象をファイルに保存」で
 詳細付きの大サイズの画像を保存できます)


ちなみに書き換え版のMAPが違うということをアナウンスしていたのは 恐らくファミマガ (1987年14号) のみと思われます。 ディスクライター版の地下4階の地図を独占公開とうたって掲載していました。



画像クリックで拡大表示。
実の所どちらも同じなので区別は付けられません。
上の例では、細かいコトを言えばシール内の配置が中央から微妙に右寄り、 左寄りという違いが見て取れますが、 これはシールの切り取り位置の違いによるもので、書き換え・パッケージの区別なく全部バラバラのようです。 線の太さや、シール内のロゴ・タイトル名といった各オブジェクトの配置位置(レイアウト)自体はまったく変化ありません。
つまりシールそのものでの見た目の判別は不可能。 貼り方で判断するしかないですが、これも左の文で述べているように確実ではありません。




■谷川浩司の将棋指南II 名人への道/新版 詰め将棋・次の一手
PNF-SHO / PNF-SH2

この将棋ソフト、通常の『谷川浩司の将棋指南II』(PNF-SHO)のほか、
書き換え専用『新版 詰め将棋・次の一手』というものが存在しています。

『新版』のA面は従来通り。B面収録の『詰め将棋』と『次の一手』の問題が刷新されました。
さらに詰め将棋は単に問題が一新されただけでなく、問題数がこれまでの40問から45問へと増えました。 3手詰めの問題が無くなり、開始の段位は6級から5級へと難易度が高くなり、より上級者向けとなりました。


ところでこの『新版』、ディスクシステムのソフトで最も手に入り難い(※)と思われるソフトです。 というのもこれ、書き換え専用ソフトなのにディスクライターでの書き換えができません。
お店のディスクライターで書き換えられるのは、通常の『谷川浩司2』だけです。
(※…非売品除く…といいたいところだけど、下手な非売品ソフトよりもよっぽど入手しづらい。
 その理由は…↓)


じゃあ、どうやって買うの?


ディスクカードカレンダーという、店頭で配布されていた書き換えソフトの一覧表によれば、 『新版』はお店のディスクライターではなく 直接 任天堂の本社や支社へディスクカードを送ることで書き換えてもらえたようです。

送るディスクカードは通常の谷川浩司の将棋指南IIでなくてもよく、
送ったカードのB面がそのまま『新版』になりました。
A面は書換前のソフトのまま。


なおB面専用ソフトである『新版』は単体では起動できません。
これを遊ぶためには 通常の『谷川浩司の将棋指南II』のA面が必要となります。

まず通常の『谷川浩司の将棋指南II』(A面) を起動して、 詰め将棋か次の一手を選びます。
そしてB面を入れるよう促されたら、ここで『新版』(B面) のディスクカードに入れ替えることで 『新版』の各問題が遊べます。




ディスクカードのB面。左は一般の谷川浩司2。 右は新版。
ちなみにオンラインショップTEA 4 TWOでは新版の取り扱いアリ。
しかしお値段なんと255万円!(2017.5現在)




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詰め将棋と次の一手の1問目。




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店頭で配布されていたディスクカードの書き換えソフト一覧表。
『新版』はお店での書き換えは行われていませんでした。







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